私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

実名論者で以下を考慮していない者は3年ROMれ*1

今日は凄く当然のことを書きます。

実名って、本人にとっては実名かもしれませんが、他人にとっては単なる日本人名らしき筆名に過ぎないんですよねえ。
私はslashdotはてなにおいてFrancisという名前を使っておりますが、明日から「鈴木一郎」とか「田中太郎」とかを名乗ったとしますわね。これ実名ですか。Francisから田中太郎に変えることで、責任ある言論はできますか。
今とまったく変わりませんよね。
じゃあ実名が鈴木一郎の人がblogで鈴木一郎を名乗ったとしますよ。これは私が鈴木一郎と名乗るのとどう違いますか。その発言は信用できますか。
できるわけないですね。
じゃあ携帯電話の番号を晒しましょうか。住所を書きましょうか。
全然駄目ですね。その番号や住所が本人につながっている保証がありません。内容証明送ったって全然関係ない人がぎょっとするだけかもしれません。大体住所がわかったり電話がわかったからといって、合法的にできることなんて訴訟以外にたいしてありません。わざとだったり本気だったり無能だったりの理由でむちゃくちゃな言論をする人に対しては全く意味がありません。
これらはその人が正しいことを言っているかどうかの担保には全然ならないことに気づいてください。
それでは会社をかきましょうか。所属部署を書きましょうか。これはよほどの有名企業であったり、中央官庁であれば内容の担保にはなるでしょう。ただそれは単に「閲覧者が騒げば地位を失わせることができる」ということを担保にしているわけで、その人の人生を人質に取っているわけですね。大して信用のない会社、地方自治体の末端などではあまり意味がありません。
しかも、これも住所や電話番号と同じで何かトラブルが起こったときに電突内容証明で会社を直撃して会社が存在を肯定するまで、何の保証にもなっていません。
責任ある言論に必要なのは

  • 一貫した論理
  • 検証可能な証拠

だけで、それだけで十分です。
しかし、いつもいつも厳密に証明ばかりしていては時間がかかっていてしょうがありません。そこで、旧型人類としては証明無しで受け入れるショートカットを使うことがあります。
厳密な証明をショートカット可能なのは心情的な信用だけです。その信用は、

  • それまでその筆名で何をしてきたか

についての記録を検証したり、その筆名の成長と共に行動を観測することによって行われます。
さらに、その記録をあたらないでショートカット可能なのは、

  • 自分が既に検証して信用できると判断した筆名の者が複数、信用していることを表明している

場合に限られます。
なんのことはない、マスコミ由来の実名論者はネットに友達が少ないからネットを信用できないってそれだけのことなんですよ。
半年ROMって信用できる人を見つけ、3年遊んで信用されましょうよ。リアルのように楽で面白い会話ができるのは、それからです。それまでは論理だけの世界に生きてください。
現代の全く新しい子たちは、相手を信用も認証もすることなく、論理が間違っていようが合っていようが性格がよかろうが悪かろうがその場で楽しくさらっと会話できるみたいですけど、私たちみたいな旧型人間がネットで楽しむにはそれだけの努力の積み重ねが必要なんですよ。