私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

エンジェル・ハウリング

まとめて買ってきた。

エンジェル・ハウリング〈2〉戦慄の門―from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈3〉獣の時間―from the aspect of MIZU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈4〉呪う約束―from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈5〉獲物の旅―from the aspect of MIZU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈6〉最強証明―from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈7〉帝都崩壊1―from the aspect of MIZU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈8〉帝都崩壊2―from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈9〉握る小指―from the aspect of MIZU (富士見ファンタジア文庫)
エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
ダブル主人公で、一巻ごとに交代しながら進むシリーズ。世界観は「剣と魔法」で、魔法がほぼ精霊のコントロール限定。回復術、攻撃術も存在しない。念糸という精霊コントロール用の特殊技能が戦闘にも一応応用が利くというタイプ。
有名作家の人気長編シリーズ、ってわけで…文章も悪くないし、設定もよくできてるし、世間的には良をつけても良いんだろうな、と思うのだが…
並。今回も評価は並。他人にお勧めする自信がない。
この作家は私に合わないんだと思う。
主人公の片方、ミズー・ビアンカは最初は暗殺者として何の疑問も無く戦っており最強。で心境の変化とともにどんどん弱くなっていく。だが弱さゆえの強さを見出して最強に再び到達する。
もう片方、フリウ・ハリスコーは精霊使いとして最強の精霊を所有していてそれに翻弄される。冒頭では完全に制御不能で住んでる村を破壊しまくったりしているが最終的にはきっちりとコントロールできるようになって強さにたどりつく。
こう書くとそんなに悪くないんだけどなあ。
とにかく、強さが変動する。場面場面で大きく強さの質や量が変わってしまっていることが話の芯になる。が、私は全然変わっているように心で感じることができない。大問題。話の芯がそこにありそうなのに、感じることができないのだから。
なので、ああ失敗したなあ、読んで時間を潰すだけになってしまったなあ、と思うのである。