データセンターを発電所に

http://www.atmarkit.co.jp/news/katt/2007/katt236.html
上の記事で「データセンターが発電所になる」ってのは熱力学の基本を無視したありがちな永久機関詐欺*1なのだが、よく考えたら「データセンターが発電所」ってこと自体はそんな悪くない気もしてきた。データセンターやスパコンは発電所の中に置いちゃえば意外と便利だったりしないか？
だってさ、

• 厳重な警備
• 自然災害に耐えうる良い立地
• 自然災害に耐えうる頑丈な建物

は共通して必要だから、一まとめにできるし。日本にはそういう良い立地は足りない。
データセンターは

• 電気の消費をする（つまり電→熱の変換）
• 投入した電力はほぼ全て熱になるので余った熱の効率的な排出が必要
• 自家発電装置が必要なほど、常時電源が必要

で、
発電所は

• 電力を作る（熱→電変換）
• 投入した熱のうち一部しか電力にできないので余った熱の効率的な排出が必要
• 原子力発電所なんかは常に電力を作り続けなければならない

なので、

• 自家発電装置という無駄な施設が減る
• 長距離送電ロスがなくなる
• 冷却機構とか共用できないかしら？

というわけで良いこといっぱいあるんじゃないかと。だめかしらん。

*1:熱電変換で消費電力が減らせる、ならまだわかる