AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜
- 作者: 田中ロミオ,mebae
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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戦わなきゃ、現実と。
もしくは、橋渡し役はつらいよ。
ガジェットとしての中二病妄想は「あーわかるわかる」という感じだし序盤から展開されるスクールカースト描写はすでにファンタジーの域に達しているが、とてもリアリティを持って胸に迫ってくる。
そのうえで。
古来、物語の主人公は格好良いものである。
自らの不利を省みず、大切な人を救うために走るものなのである。
その意味で、この小説の主人公は正に主人公であるのだった。
中学や高校が生きづらかった全ての人に。
SFやファンタジーで心を支えてなんとか生きてきた、老若男女全ての人に。
おすすめ。