私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

俺は世界を見る視点をまた一つ手に入れたという話

世の中金だな、と最近思うようになってきた。
就職して金がちょっとあるようになってから、金を払わないでなにかを消費するってのはそのままその人のその対象に対する評価だなと。
ただ働きさせられたらかなわんなと。そう思うようになった。
もうちょっと考えて、円とかドルとかだけじゃないよな、と思い直した。
「価値」に対して「価値」を払うんだ。


この世界には4つの国があって、それぞれの通貨を持っている。

  1. 物の国。
  2. 情の国。
  3. 知の国。
  4. 武の国。

最初のがいわゆる貨幣経済。食料や工業製品を物々交換してる。金は便利な仲介の仕組み。
次のは感情をやりとりするもの。すばらしい音楽を聴かせて、賞賛を報酬にもらう。恩を売り買いする。などなど。
その次は論文とかの文化圏。知恵を貸したら知恵借りる。論文引いて新しい知を作って世間に返す。特許をクロスライセンス。
最後はまあ、暴力団とか第二次大戦のころの帝国主義とかね。俺はジャイアン・ガキ大将。
で、本来はそれぞれの国の中でそれぞれの価値でやりとりしてるわけ。物には物を、情には情を、知には知を、武には武を。
ただ、これらの間にはある程度輸出入が存在してる。で、その輸出入を仲介するのが多くは「物の国」なんだわな。
なんでかっていうと「物の国」には「貨幣」という、価値を数値として取り扱えるものすごく便利な交換のしくみがあるため介在に使いやすいから。
音楽を「CD」に変換して「円」に変えたりするのはそれなわけよね。本当は感情を音にして届けて感情を与え、賞賛をもらうだけなんだけど賞賛を現金の形で受け取ることに成功した。


ウェブは、当初は金や物をやりとりする方法がなかったし、成立経緯は「知の国」であり一般人の流入と共に「情の国」が成立してきた場所だ。
ウェブで金儲けを嫌がる風潮ってのは、今までが「情の国」「知の国」だったもんで、別の国と貿易するのを嫌がってるように見える。貿易することで過剰に影響が出る事を恐れる。まあ楽曲のJASRAC登録なんかは「情」「知」であるボカロ楽曲とかを「物」を介さないと取引できなくしてしまうので「向こうの国にとられてしまう」事になる訳なんだなあ。


内需にあまり悪影響を与えない形に配慮して貿易がどんどん進むようにしていった方が、それぞれの国がより栄えると思うよ。
でも「武の国」だけはごめんだけどね。