私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

朽ちる散る落ちる

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

並。
ミステリについてあらすじを述べるのは野暮なんで割愛。まあ今回は「六人の超音波科学者 (講談社文庫)」の後始末編なので、冒頭から危機の感じが少なくて緊張感が無い。
これを読んで、もう私は森博嗣は買わなくても良いな、と決断した。この本が悪いのではない。
犀川と萌絵のシリーズは大好きだった。

  • 「おにいちゃん」と「いもうと」同然の関係を楽しむキャラクタ小説の要素
  • ミステリとしてエンターティメントを頑張る部分があって面白い
  • 「理系思考」「森博嗣」というコンテンツ

でも、今のシリーズは

  • 「理系思考」「森博嗣」というコンテンツ

しか残っていないと感じる。
それだけなら、WEBに公開されている公式サイトを読めばよいだけだ。長い時間を割いて本を読むまでも無い。ミステリの形態である意義を感じない。

文字で金を稼ぐ全ての人間は、バージョン管理システムを使うべきだ

http://ameblo.jp/hasekura2/entry-10033294059.html
また、小説家が大事な文字列を失いました。
小説家は、極端に言うとキーボードを叩く職業です。つまりプログラマと同じ職業です。ツールが流用できるはずです。
SubversionCVSを使うべきです。編集部はリポジトリを用意すべきです。一日の最初に作家はリポジトリからノートパソコンへ原稿を更新。作業してコーヒー飲んだり気分転換するたびにコミット。ひと段落して意味のある文章の塊になったなと思ったらタグを。(SVNなら複製を作るんだっけか)適当なところでブランチを作って編集者は独自に誤字の修正等を行い、修正作業が終わったところで作家が比較(WinMergeがおすすめ)を行ってマージ作業を行う。毎日の終わり、作家のコミットが終わって寝ている間に編集部ではリポジトリの自動バックアップが走る。そんな執筆作業はどうでしょう。