私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

朽ちる散る落ちる

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

並。
ミステリについてあらすじを述べるのは野暮なんで割愛。まあ今回は「六人の超音波科学者 (講談社文庫)」の後始末編なので、冒頭から危機の感じが少なくて緊張感が無い。
これを読んで、もう私は森博嗣は買わなくても良いな、と決断した。この本が悪いのではない。
犀川と萌絵のシリーズは大好きだった。

  • 「おにいちゃん」と「いもうと」同然の関係を楽しむキャラクタ小説の要素
  • ミステリとしてエンターティメントを頑張る部分があって面白い
  • 「理系思考」「森博嗣」というコンテンツ

でも、今のシリーズは

  • 「理系思考」「森博嗣」というコンテンツ

しか残っていないと感じる。
それだけなら、WEBに公開されている公式サイトを読めばよいだけだ。長い時間を割いて本を読むまでも無い。ミステリの形態である意義を感じない。