宮部みゆき時代小説祭（俺限定）

初ものがたり (PHP文庫)

ぼんくら(上) (講談社文庫)

ぼんくら(下) (講談社文庫)

良。
宮部みゆきという作家が存在していて、私は幸せです。どちらの作品も渋くて雰囲気があってとてもよい時間を過ごす事ができました。「本当のこと」なんてどうでもいいわなあ。隠すことで幸せになるってこともあるってもんよ。

「初ものがたり」は季節感あふれる時代物。回向院の茂七が淡々と事件を解決します。謎の稲荷寿司屋も気になるところ。というか、寿司屋かっこよすぎなんですが料理人として。本当ににわか寿司屋なのか？そして「初ものがたり」の後、稲荷寿司屋はどうしてるんでしょうか。淡々と旨いものを深夜営業でずっと出してるだけなんでしょうか。待ち人は来たのかなあ。

ぼんくらは井筒平四郎が鉄瓶長屋の謎に挑みます。謎が謎に連鎖して加速度的におもしろく。弓之介は結局養子になったのかなあ？

キャラクタが生き生きとしているから、その後のかれらの行き先が案じられてならない。これだけとっても、宮部みゆきの小説はいつ読んでも楽しいしいつ買っても鉄板なのです。みんな宮部みゆきを買え！（っていまさら言わないでもみんな買ってるか）