狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)

優。
「行商人のロレンスは今まで何度も麦を買い付けたことのあるいきつけの村で、思いがけず自称神の少女ホロを拾った。」
筋はまあ本当にそれだけです。属性もわかりやすくあざといです。獣耳少女、寿命のギャップ問題、異形の問題。定番です。イラストもよいですが、あざとく典型的と言えなくもない。
なのになぜこれだけ、きゅんきゅんと直球で胸に来るかなあっ！もうっ！
ホロもロレンスもくるくると頭が回るし、つつきあい探りあいの駆け引きとかですね、そのへん体温が感じられるようなこの文章が大好き。
完璧でありながら残念なのが、この小説は民話のようにこれ一冊で切ってしまったほうが魅力的であろうこと。シンデレラとかロミオとジュリエットとかがだらだら続編が続いても面白くないでしょ。続編出たとしたらそれほど面白くないかもなあ。次回作にはどんなのが出るのか、とっても期待だ！
#てゆっか2巻が出るらしいけどな