私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

ぼくらはどこへも開かない

僕らはどこにも開かない (電撃文庫)

僕らはどこにも開かない (電撃文庫)

優。
他人の色に染まりやすい主人公の前に、美人だが不思議ちゃんで通っている少女が現れる。世界は魔法で満ちていて、それから守ってくれる、というのだが…?
これはひねくれた作品ですよ。上のあらすじを読むと萌え系作品に読めるかもしれませんが実はタイトルや表紙のとおりの作品だったのかと思えばあれ?って感じになったり、異能バトルかと思えば心理的な要素をのぞけば誰がどう見ても魔人なのは一人だけだったり、セカイ系*1を把握した上で、フォーマットを守りつつ守ったり裏切ってみたり。なかなかよかった。

*1:結局使ってる人の個々の意味がまちまちでどうにも使いづらいが、私の場合日常の崩壊がセカイ全体の崩壊に直結すると主人公が認識している作品を指す。作品内でそれが事実かどうかは問わない