私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

漂流街

漂流街

漂流街

並。
日系ブラジル人のマーリオはホテトルの送迎係として働くすさんだ青年である。金を借りているブラジル人が帰国するので急に金が必要になった主人公はとりあえず手近な女から借りようとするが…?
いわゆる「駆け抜ける犯罪小説」「生き急ぐ青年小説」である。どうしてそんなに少女を助けなきゃいけないのか、助けたい気持ちが先行して場面場面で主人公の倫理規範や行動基準がめちゃくちゃにぶれてないか(それが目が眩むとか本性が出ちゃったって奴なのかもしれないけど)?という点で、私は楽しむことに失敗しました。だって少女助けたいとか言いながら殺しまくってる最中使命感とか忘れてるししまいにゃ支離滅裂な行動とるしねえ。それじゃ助かるもんも助かんねえよ。ほとんどの主人公に不利となる展開が「かっとなってやった。xxならなんでもよかった。今は反省している。」なんだもんな。それの背景説明はいっぱい書いてあったけど、うーん。私はこういう主人公は駄目だ。まあページ数が多かったので時間は潰せた。ブクオフで100円だったからまあいいか。