知の技法
ブックオフで見つけた。昔はやった記憶があったので購入。
- 作者: 小林康夫,船曳建夫
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1994/04/08
- メディア: 単行本
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東京大学の1年の授業の一つで使われた教科書。文系の学問をする上でどういう手法があるのかを実際にその手法を取っている研究者が説明し、自分の分野への勧誘を行う。
読みはじめて一瞬絶望した。「わざわざこんなのを東京大学の学生が教えてもらわなきゃならんのか。日本はもう終わりです。」「文系は本当にクソだな」的な。
しかしそれは大きな間違いである。自分がこれらの技を真に身に付けたのは4年次の研究室だった。また、14種挙げられている手法の中でクソだったのは3つだけなので文系がクソなのではなかった。ちなみにその3つとは
- 解釈
- 検索
- レトリック
である。なんでクソと感じたかって言うと
- 頭でっかちな文章の読み方で全然本質つかんでそうにねえ!考えるのも良いけどまず感じろ!
- 計算機使え計算機
- ぐちゃぐちゃ弄り回して遊んでるだけで、結局出力がねえじゃん
というわけ。他の手法は極めてやさしく書いてあるので、高校生のときに読んでおくと文系に進むと言うのはどういうことか少しわかるのかも。私だったら読んだ瞬間に理系に行く心を強めたと思うが。
調べるばっかりで何も作ってないし。「資料を集めるまでは学問ではないです。いかに解釈するかが腕の見せ所(文系)」「元ネタ創る所までが仕事だろ!(理系)」