よい子には居場所がない
いじめている方も、いじめられている方も結局居場所がないんですよ。これは共通しているんです。
タイトルで釣られて読んだら全然違う話だった。私が期待したのは、クラス内に「良い子」の排除圧力があるとかそういう話。
おとなしい子、気立ての良い子、素直な子にはクラスの中に居場所がない。それらの性質は小学校低学年では教師からの命令が通りやすく情報収集がされやすいためうまく使われるが、子供が徒党を組み始める小学校高学年から高校生までの間、単なる「良い子」はいじめの対象である。本人が意図しないうちに「ちくり屋」「教師なんかに迎合している」「ええかっこしい」「勉強なんかしてんのか」とされてしまえばもう彼らの居場所はない。勉強をしっかりするには「あいつらは頭おかしい」という位置にいるのが便利で、それが理系にヲタばっかりいる理由の一つである。ってそんなのを期待したのに！
でもこれはこれで面白い。そういや私が家庭教師していた中学受験生にはかなりあてはまっている。私が家庭教師した中で最強だった*1のは桜蔭に受かった女の子。確かに勉強机がなくて、食堂で勉強していたなあ。勉強している間親や兄弟が入れ替わり見に来て問題単位で口出してくなんてのは、あの家だけだった。逆にあほな方の極端な奴*2は親の居場所と遠くて常に部屋に鍵かかってたな。私が行くと鍵開けて入れてすぐ閉めんの。最後にはあけてもらえなくなって「金は出すから引きずり出してくれ」とか言われたけど無理。それは家庭教師の仕事じゃないと思うぞ。
