私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

レジ袋削減がうまくいかない理由

最近気づいたのだが、私の捨てる可燃ごみの量が激減していた。減ったのは私の住んでいる地域でプラスチックごみと紙を分別収集するようになって、食品のパッケージの紙とレジ袋をそちらに捨てるようになったためだ。レジ袋というのは馬鹿にできないほど多かったのだ。
世間にはレジ袋の使用量を減らす運動があったりするが、いまいちうまくいっていないのではないだろうか。これは、精算済み商品に対する一種の認証として機能しているためもあるのではないかと思う。代替手段はいちいちテープを貼ってもらうか(疑われた場合に)商品に対するレシートを付き合わせるしかなく、少量の場合を除いて面倒だ。
一見して精算済みかどうかわからない状態の商品を持っている場合、買い逃したものが合った場合のスーパーへの再入店や別のスーパーへのはしごがやりづらい。トートやカゴをマイバッグとして持ち込んだ場合にはそのような状況が発生しやすいのではないか。思えば昔は買い物籠の中に紙袋に入った商品や新聞紙に包まれた商品がごちゃごちゃ詰まっていた気がする。紙がプラスチックに変わっただけで「精算済みなら精算の現場で簡易に包装されている」という常識には変わりがない。
もし「わざわざレジ袋を持ち込む奴は少ない→レジ袋に何か入っていれば精算済みである確率が高い」という常識が通用してしまっているならば、レジ袋を減らすのは難しい。しなければいけないのはプラスチックの袋を減らすことではなく、万引きと精算に関する常識の打破だからだ。
これに対する代替案は難しい。レシートをシール状にして、一つの店を出るたびにマイバッグの口をレシートを使って簡易に封印したら良いのかな?