私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

E.a.G.

E.a.G. (電撃文庫)

E.a.G. (電撃文庫)

可。
ええと、新たな読者をつかもうとしたのか何なのか中学生くさい設定をちりばめた青年と少女との物語になっていますが、面白くなかった。
主人公の青年が明らかに只者、一般人ではない凄腕を感じさせる導入であるにもかかわらず、中盤135ページあたりから反応が素人なんです。それだけで冷めました。
その辺を脳内で無視するように書き換えてから全体を捉えれば、多分良ぐらい付けられる小説ではないかと思います。
主人公の実力にふさわしい胆力と態度を一貫して付けておいて欲しかった。ヒロインの行動におろおろするのは良いのです。でも「ヤクザな仕事を良く頼まれる青年」が危機に対して棒立ちになったり単純にびびったりするのはやめて欲しかった。あああ、もったいないなあこの小説。