職場でコーヒー飲みたきゃこれを買え
はじめに
はてな匿名ダイアリーで少し前にコーヒーの話題が出て、それについてこういう場合のお勧めはこうでこういう場合はこうで…と細かく書いた文書を作って載せようと思っていた。
でも、それじゃあいけないらしい。迷いが増えるだけだ。
選択肢を減らすことの重要性
という記事があった。
よし、じゃあオフィスでコーヒーを始めたい人のためのたった一通りのセットを紹介しよう。私が散々色々試してミニマムはこれだ、という結論に達したものだ。
あ、あとアフィリエイト貼りまくりだけど別に私から買わなくて良いからね。*1
前提条件:こんな奴にお勧め
- 今現在、カップ式の自販機でまずいコーヒーを飲んでいるか、缶コーヒーを飲んでいて金がかかってしょうがない。なるべく安くあげたい。
- インスタントコーヒーよりも複雑なコーヒーはいれたことがない
- 摂氏80度以上の熱湯が手に入る
- オフィスでの立場がちょっと弱い
- 道具は何もない
これを買え!
- ポーレックス セラミックコーヒーミル
- 出版社/メーカー: ポーレックス
- メディア: ホーム&キッチン
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- メリタ アロマフィルター(中ぐらいのサイズ)*2
- メリタ専用ペーパー
メリタ コーヒーフィルター アロマジック ナチュラルホワイト 1×2 10パックセット
- 出版社/メーカー: Melitta (メリタ)
- メディア: ホーム&キッチン
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- ふたつきマグ(なんでもよい)
いずれもネット通販でなくても簡単に買える。メリタのものはドトールの店頭販売で全てそろうし、POREXのミルは東急ハンズなどで売っている。
このセットを勧める理由
私はコーヒーのうまさに重要なのは
水のうまさ>いれたて>ひきたて>焙煎したて>豆のよしあし
だと思う。*3
しかし、オフィスで水を手軽に改善することは難しい。コストもかかる。*4
ここではいれたてであること、ひきたてであることをなるべく手間なく達成したい。
- ポーレックスのミル
ポーレックスのミルは、ハンドルが簡単にはずせて*5コンパクトに収納できるから、オフィスのデスクに格納できる。*6
また、金属製であるから、ひいた粉がまとわり付きにくい。手入れも簡単だし、そもそも普段手入れする必要がない。*7
- アロマフィルター
メリタのアロマフィルターに代表される一つ穴のシリーズは、他社のドリッパーに存在しない特徴がある。通常は湯の投入タイミングをはかって2〜3回繰り返し注湯する必要があるのだが、これは不器用な人間や不慣れな人間が行うと味が変わってしまうということも意味する。しかし、一つ穴のドリッパーは最初の蒸らしの後一気に必要量を注げば良いだけなので、熟練度に関係なく必ず安定した味が楽しめるのだ。さらに、時間のかかるドリップ中にそばに付いていなくても良いわけで、貴重な休憩をドリップで全部潰すなんてことがなくなる。豆と湯をセットしたらタバコ吸いに行くのでも何でもご自由に。
- 専用ペーパー
カリタ式とメリタ式のペーパーは実は形が違う。折ってドリッパーにセットする際に微妙にストレスがたまるし、変に隙間ができるのも味に対してよくない。
- マグ
二杯分260mlくらいなら、わざわざガラス製のコーヒーサーバーなど使わなくても直接ドリップすれば良い。
今あるマグカップで充分だ。もしこれから買うのであれば、ふたの付いたものが良い。口をつける部分が金属でないほうが良いので、陶器+平たい乗せるだけのふた、もしくは断熱二重構造の本体+プラ製の飲み口が付いたふたの備わったものが良いだろう。コーヒーの油が付くから、洗いやすさを重視するとよい。
このセットはベストの味が出るわけではない。しかし、最初から安定した味が出るし、場所をとらず使わないときはオフィス机の中に隠せるし、安さと味のバランスでいったらかなり良い線だと思う。
蛇足
- さて、ここでオフィス環境をどうとでもできる権力者であれば、ネスプレッソなりデバイスタイルやデロンギのエスプレッソメーカーなりカッティングミル
- 出版社/メーカー: Nespresso (ネスプレッソ)
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とリニアウニカ- 出版社/メーカー: Kalita (カリタ)
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のセットなり入れれば良いだろう。しかし、金とスペースが必要であるし、消耗品(カフェポッド)も高価だ。- 出版社/メーカー: Melitta (メリタ)
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- また、立場が究極に弱いなら高速安価省スペースなインスタントコーヒーである。せめてゴールドブレンドか香味焙煎を選択したいものだ。正確な濃度管理を行うための耐熱メジャーカップ*8があると、いつも同じ味が楽しめるので用意すると良い。
- インスタントよりもう少しだけ手間をかけられるなら、ブルックスの豆と簡易ドリッパー一体型セットが良い。[rakuten:brooks:10000035:detail]ただ、濃度の調節をいれ方と時間を一定にすることで行わなければならないので、メリタ一つ穴に比べると実は訓練が必要なのだ。
- ドリッパーの冥府魔道に踏み込むなら、メリタからカリタへ、コーノの円錐状のドリッパーへ、コーヒーバネット、そしてネルドリップへと段階を踏むことになるだろう。よいドリップポットも必要だし、浄水器とガスコンロで沸かしたてのうまい湯も必要だし、温度管理のために温度計も要るだろう。そこまで職場でやるべきなのかと考えるとまあやめといたほうが良いんじゃないと思う。
- あと、電動ミルはできればやめておいたほうが良い。実は、出しっぱなしならともかく使うたびに出したりしまったりしていると時間と労力の短縮にならないのだ。安いミルだと金属のブレードが回転して豆を叩き切るわけだが、その時に出る微粉末がプラスチックのふた部分などに付着したり、ブレードの根元に粉が残ったりするため、コーヒーを入れるたびにいちいちブラシでかきださないといけない。電動で高速に粉を作ってもその後始末が長いようでは意味がないのだ。同じことは手動のミルにも言えて、デザイン重視などでコーヒーを受ける部分がプラスチックの場合相当な量の粉が残ってしまう。なるべくなら避けていきたい。
まあ何にせよ
みんなうまいコーヒー飲もうぜコーヒー!
*2:あちゃー一番売りたいのにアマゾンにねえよ。アマゾンしかIDないのに
*3:これはほぼ同じ意見が匿名ダイアリーで出ていた http://anond.hatelabo.jp/20070603203216
*4:時間もかかる。ブリタので気長に濾過する?
*5:というか引っかかっているだけである
*6:しかし、コンパクトすぎるのには欠点もあって、握力のない人が使うと本体をつかんだ手が滑ってうまくひけないことがある。本体側に不恰好だが輪ゴム等をまくと劇的につかみやすくなる
*7:ひいたコーヒーの粉を受ける部分がプラスチック製の場合くっついてしまって大変である。
*8:PYREXとか