私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

バイオディーゼルに猫はいらない

http://www.med-legend.com/mt/archives/2005/09/post_655.html
この記事見てびっくり。これ、「素人が知らない科学技術の妖怪化」の成立した瞬間を見ているみたいな感じだ。

バイオディーゼルをわざわざたんぱく質から作る奴はいない。というかできない。
http://journeytoforever.org/jp/biodiesel.html
ここがとてもわかりやすい。

上記サイトによれば、バイオディーゼルは基本的に植物油にメタノール水酸化ナトリウムを反応させたものを混合して化学反応を起こして生成するものだ。
人によっては裏庭でドラム缶でも作れるようなもんだが、素人が手を出すと

  • 反応の条件ミスると大量の石鹸ができちゃう(ドラム缶いっぱいとか…)
  • 作成途中で作るナトリウムメトキサイドがものごっつ強いアルカリで危険
  • 成功すると副産物でグリセリンもいっぱいできちゃう

などなどの問題がある。やっぱ専用の装置重要。

てなわけでここからは推測。
つまりChristian Koch氏はこれ関係の反応槽の画期的な装置を作ったんじゃないかな。んで特許。

ところが「科学≒魔法」な迷信深い現代人がみるとそれが「魔女の大釜」にしか見えないわけですよ。謎の反応装置でどろどろしたもの*1をいれるとしばらくしてさらさらしたもの*2が出てくるわけですよ。しかもそれを車に入れて走ってる。
あとバイオディーゼルという名前ね。バイオ≒緑色で有毒で浴びるとモンスター化しちゃったりする怖くて危ないもの、という変な先入観*3が迷信深い人にはきっとあるのです。
これは得体が知れない!きもい!きっとよくないものにちがいない!→猫の死体直結、流言飛語
Kochさんありえない噂立てられちゃって大変だろうなあ…

追記。この装置の変さ加減について調べた。
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20050916/1126890926

*1:廃油。多分使用済みのてんぷら油とか。得体の知れない天かすが浮いているんだきっと

*2:ディーゼルオイル。見る間に出てくるわけじゃない。反応は結構長い。

*3:バイオがファイナルファンタジーで毒属性の攻撃魔法であるように