言論の自由は炎上の自由
blogで文章に込めた論理と情だけで喧嘩できて、失敗してもこの名前が恥をかくという、それだけで済む。ああ、匿名blogのなんと幸せなことか!炎上の自由を楽しもう!
blogではどんな文章も書き放題です。どんな主張もし放題です。書いた内容が政治的に問題があるからといって、いきなり送信を停止されることはありません。科学的に間違いがある内容を書いても朱色のペンでバツをつけられたりしません。いきなり官憲が動いてしまうのは、公序良俗に激しく反している場合。つまりあからさまな犯罪(しかも殺人など重大なもの)や自殺関連を書いて、それを見ただれかが通報したときぐらいではないでしょうか。*1
しかしこれは当然ながら、書いた文章が万人に受け入れられることを保証しません。*2blogを書いた者にあらゆる主張をする自由があるのと同様、blogを読んだ者にも同じ自由があります。賛否を文章にして叩きつける自由です。「炎上」は否定的なコメントが多数押し寄せている状況を表現しています。*3こんなことが起これば物が言いづらくなる、言論弾圧だという方がいるかもしれません。しかし、私はこれを弾圧だとは思わないのです。
私が弾圧に類する行為だと思うのは、以下の行為です。
- 書き手もしくは家族友人の身体に危険が及ぶ
- 仕事や学校、地域のコミュニティなどにおける日常生活を継続できなくなる
- いわれなき逮捕や起訴
これらは記者や有名人の実名blogだと匿名と比べて格段に簡単に発生可能です。書き手が公序良俗的にまずい主張をしている場合、会社や事務所やスポンサーに抗議電話入れれば一撃で日常生活を壊せますから。*4読み手に回ったときに注意したいのは、上記のような弾圧行為を「自分の正義のために」してしまうこと。やりたい気持ちをぐっと抑えて言論には言論で、コメントやトラックバックを使って殴り返すことをこころがけたいものですね。殴り返したら殴り返されることも、また忘れずに。
それだけ気をつけていれば、何を書くのも自由です。人を感心させるのも怒らせるのも蔑まれるのも尊敬されるのも自由。べた褒めされるのも炎上するのも自由。
ご一緒に炎上の自由を楽しみませんか?