私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

ネットイナゴと書いてあるのを見るたびに私はある「正義の味方」を思い出す。
その名も蝗王アバドーン!*1

優。

蝗王アバドーンは読んで字のごとくイナゴの化身であり、バッタの類であることからわかるように当然仮面ライダーのパロディ作品である。
蝗王アバドーンは無口で語らず絶対の正義を守る。彼が守るのは人類では無い。大自然でも無い。アバドーンの基準による絶対の正義である。アバドーンの通った後に残るのは破壊しつくされた悪の残滓であり、その書かれようはまるで絶望的な自然災害のごとくである。この本の主人公はアバドーンではなく、悪の組織になんとなく入れられてなんとなく改造されちゃった改造人間。悪の組織のせつない日常を描き、正義との戦いを通して正義って何なんだろうと考えさせるストーリーである。短いのになんとも心に残る良作。

*1:ここで採石場+ポージング+大爆発エフェクトお願いします。脳内で。読みは確かこうおうあばどーん。