私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

おばあさま語録

おばあさまは和服のフルオーダーやお直しをして稼いでいます。
「最近、成金が高けりゃよい布だと思い込んで到底縫えないような駄目な布地を持ち込むんで困るよ。腕のせい、歳のせいだと思われちゃう。物を見抜く目がないうちは金持ちじゃないね」
「和裁ってのはお直しが前提で縫うから、バラしてみると色々な所に布のあまった所を余裕として縫いこんであるもんなんだよ。最近の中国製の浴衣や和服は、そういうのが全然なくてすぱーっと裁ち落としちゃってあるんだよ。あんなのは和服じゃないよ。最近は日本で縫っててもそうなってたりするし外からの見かけだけ取り繕って布を裁っちゃってミシンでズバーなんてのがはい浴衣でござい振袖でございなんて顔をしてるんだよ。嘆かわしいね」
「まあよく考えるとお直しってのも時代に合わないのかもしれないね。新しく縫うより手間も暇もかかる割には安いもんだと思われてる。ちゃんと縫い直したら3万とか5万とかかかって当たり前なんだからね今じゃ」
「中古の和服なんて話がテレビでやってたけど、まあ同じ体型で着られる人を探しちゃったほうが安くつくのかもしれないね。今じゃそういうのぱーってコンピュータとかで見つかるんだろ?」
いやあおばあさま、いかにgoogleでも体型入れてサーチしたら人が出る所までは行っておりません。逆はそのうち。体のスキャンデータを入れてサーチしたら服が見つかるってのはそのうちなりますよ。