私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

ソウルドロップ3

慌てなくてもいいですよ。どうせ私たちは、もうどこにも行けませんから――とっくに閉じこめられているんですから

良。
まあいちおうミステリ風味なのでみなまで解説しないが、あいかわらずこの作者の小説は全部びっちりブギーポップシリーズにつながっている。その同じ時代、同じ国、別の場所。特に「世界の敵」というわけでもないMPLSである怪盗ペイパーカットはブギーポップに関係することもなく、生命の謎を殺したり殺したり殺さなかったりして探求していた。ペイパーカットを追う人間たちの物語が、このソウルドロップシリーズである。
3巻は刑務所の中、ふいと消えるようにいなくなった服役囚の周囲の人間に対する尋問で始まる。同じとき、ある家出少女は刑務所近くの公園で謎の老人と出会い、せいぜい利用してやるかと話しかけたことからあれよあれよと事態は転がり出して…

あたしたち、友達でしょ

あなたの迷宮は何ですか?出口はありますか?つながっているのは、どこですか?