ロマンの話
えらい長くなったんでまた記事を立ててみる。
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20070205/1170692249
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20070208/1170955366
ぶくまへの追加反応
本題:コメントへの反応
牧歌的ロマンの話しをしたかったんだと解釈したら腑に落ちました。
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20070208/1170955366#c1171253143
これが凄いショックでした。私は自分がロマンの話をしていたと自覚していなかったのに、これを読んだ瞬間自覚してしまったからです。私は頭が悪いな…
技術的に最悪の事態を想定するというセキュリティ的な話
これは、昔ちょっと考えたことがあって、自分の中で無理だと結論したことがあります頭悪いから。それを無意識に下敷きにして、ロマンの話をしてしまったわけです。技術的には確立されていて簡単かつ不可能であり、そして歴史か経済か司法か政治の問題になってしまう。それを以下に書きます。これを技術的に馬鹿野郎こうすれば全部解決だよって言ってくれればロマンに頼らないでシステムで解決できるわけ。
さて「完全実名でしか発言できないインターネット」を作るにはどうすればよいでしょうか。
まず、私の発言は必ず私が発言したと証明できなければなりません。また、他人の名前を騙れないようにする必要があります。これはもう公開鍵基盤の出番です。
んで、それを使うとどうなるか。「ある発言が、ある電子署名を管理する人物のものであると証明できます。」いやあ簡単ですねもう既存技術だし今すぐ作れば良いや。でもそんだけ。管理している人物が実在するのをどう証明します?発言した内容を考えた人物が管理している人物である保証は?成りすまし対策は?
これ、PCとインターネットを使うモデルだとほぼ無理じゃないかなあ。えっ鍵情報をスマートカードに入れて住基カードにしてリーダーを配ってそれを使えば…?いやいやそれはアウト。カードすりかえちゃえば良いもんね。実際おねえちゃんのカードで風俗に就職しようとした中学生がいたじゃない。鍵の利用時に生体認証?虹彩と掌紋*2でも使います?*3それとも体にIDとして埋めちゃいます?*4でもそこまでしたって相手がWindowsである以上無理じゃないかな?Linuxは当然のように排除されるかもね。DRMと似たようなもんだもんこれ。
結局リーダーの偽ドライバ作っちゃえばどんな鍵でもキャプチャ放題流し放題だし、それ以前にインターネットに送出する部分でわりとどうにでもなっちゃう。今の超絶安価でソフトも安物なPCに対タンパ性なんて求めるの無理だし。DRMがとっても気休めなのと同様、このへんも気休めにならざるを得ない。
はい、私はここであきらめちゃいました。技術的対策は*5私の脳みそでは無理。
んで、この辺のクラックをやめさせようとするともうこれは2択。しかも法による処罰の2択。
- 技術的ハードルを凄く上げる。囲い込みブラックボックスOSとハードウェアでしかネットにつなげなくする。さらに解析・改造したら法で処罰。
- 法的ハードルを凄く上げる。他人を騙るんだから詐欺罪かなんかでしかも厳罰。それを助ける装置の製造は、詐欺の幇助。
この時点で技術わりとどうでもよくなっちゃってるのわかります?
今でも法律だけ作ればどうにでもなるんだもんこれ。ネットで他人の実名を騙ったり筆名や匿名を使うのを犯罪にしちゃって(普通はアクセスを監視なんかしないからそうそうばれないけど)ばれたときにずどーんと凄い罰をぶつけりゃそれで一罰百戒で同じ。
それはいくらなんでも極端だってことで少しの技術的対策と少しの法的対策の組み合わせで、そういうすりあわせで現実的には対応することになるんじゃないかな。実名IDとパスワードによる制御が無い掲示板を作ると違法、他人のパスワードを盗むと処罰。そんな感じ。既に完璧な技術的対策なんて求めない。*6
さーて、インターネットって国内法で全部縛れるんでしたっけ?中国みたいに万里のファイアーウオール長城をいまから作りますか?作らなければアメリカにさくっと2chを置きますよね。いまそうだけど。接続した奴全員捕まえて回ります?アメリカの業者にブロックを頼みますか?
そんでもって、日本ローカルなイントラネットばっかり作ってて欧米で進行するネットの大進化から取り残されますか?今でさえ利用言語による壁があるってのに…
だから私は、ロマンの話をして「良いな」と思われるようにしなくちゃいけないんだ。
追伸:このきじのぶくまへ
最初から「黒木ルールを知らない人なんていないよね。以下知らないで実名がどうとか言っている人向け解説↓…」って書いてそういう記事にすればよかったですかね。
というかあれだ、当記事の内容はぶくまが3超えることに対してまったく寄与していないですかそうですか。