しずるさん3 しずるさんと無言の姫君たち

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)

良。
本編と全く関係のないお姫様イラストに和め。
例によってしずるさんはアームチェアディテクティブというか入院ディテクティブなミステリなので細かく書くとひどいので書かない。なんかトリックがどんどんぞんざいになっていっている気がするが…書きたいテーマのために事件と推理があるわけなので、やむをえない気もする。しずるさんとよーちゃん、事実上この本には二人しかいない。しずるさんの担当医も健在であるはずのよーちゃんの両親もひどく希薄に書かれている。ミステリのトリックすら二人の関係を描くための舞台装置でしかないので、その他の人物は書割で良いわけだ。*1二人の関係は、進んでいないようでいて、今回進展する。進展しても進展したと言うべきかどうかと言う感じの進展なのだがまあ確かに進展と言えば進展である。何を言ってるのかわからねーと思うが、書いてしまうと読む人がつまらなくなるので書くわけに行かないのである。まあ、さらっと読みたまえ。

*1:下手くそな作家ゆえの書割感ではなく、さらっと省略されているだけなのでさほど違和感はない。