昔凄く焦った記憶
渋谷を歩くなんてそれまでの一生で10回ぐらいしかなかったのに、買い物を済ませて駅に向かって歩いていたら明らかに品のよさそうな白髪の老夫婦に東急ハンズの場所を聞かれたこと。
「もし、つかぬことを尋ねますけれども、東急ハンズというのはどちらに御座いますのでしょう？」*1
死ぬほど焦った。なんかめちゃくちゃ期待したきらきらした目で見てるの。奥さんが。
ちょっとまてよ周りにいくらでも人いるじゃん。明らかに東京に慣れてますみたいなカッコの奴がごろごろしてんじゃん。私は渋谷から電車とバスで2時間以上かかる場所からたまたま用があってきてるわけですよ奥さん。上下ユニクロでリュックサック*2背負ってる明らかに田舎もんの私に聞かなくても良いじゃん。どうする、どうする俺。助けて。いやもちこたえろ私。道をちゃんと思い出せ。できるはずだ私。
…ふうっ、直前にハンズ*3で買い物していなかったら老夫婦に嘘を教えてしまうところだったぜ。*4
今でももちろん、道案内などできません。東京は本当におっそろしいところだべ。
