私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

SONYへの激しい愛の告白と号泣が聞こえる

音楽配信メモ 俺のソニー遍歴

なんだか読んでいて胸が熱くなった。私にとってもソニーは「高くて高品質で、冴えてる物を売る会社」だ。とてもじゃないけどウオークマンなんて買えなくて、AIWAのポータブルカセットプレイヤーにお世話になりっぱなしの生活だった。レンタルでCDを借りては親のパナソニックのCDラジカセでダビングし、自転車で塾まで走る片道40分の距離を聞きながら走ったものだ。ソニーは憧れだった。

いまとなっちゃあ「ねえねえVAIO買おうと思うんだけど」「スタバでノーパソ使う以外の用途ならやめとけ」とか「液晶…」「私はサムスンが嫌いだ」とか「HDDのウオークマンが…」「iPodにしとけ」とか答えている。そう答えるたびに何かを失っていく気がする。
多分それはきらきらした憧れのかけらだ。
2年前、SONYのテレビ*1を買った。とても安物だった。安物しかなかった。音が悪くて、チューナーが弱かった。小型でいい画を出力するテレビを求めて数箇所の家電量販店とリサイクルショップを回った。一番綺麗だったのは、家具調の箱に入った、リモコンという言葉のありえない、チャンネルをガシャガシャ言わせながら「回す」タイプのテレビだった。S端子はおろかビデオから入力することすら不可能なそのテレビが最も美しかった。SONYだった。
SONYよ、お願いだ。今なら昔と違って多少の金は出せる。輝きを取り戻してくれ。

*1:非液晶。液晶テレビなんて汚くて見ていられなかった