私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

こんなところにもニセ科学

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/d/22/
途中まで良い感じで読み進めて行ったんですよ。へーそんなによい乾燥機があるんだーって。
ところが「水のクラスター」の話が出てきてものすごいがっかり。

「愛工房」では、思いがけないうれしい“副産物”も生まれた。それが木から出る魔法の水「樹水」だ。
乾燥室に2トンの木材を入れると約1トンの樹液が木壁などを通して外部に染み出る。乾燥室をさらに外壁で覆い除湿機で回収すると無色透明の液が採取できる。これが「樹水」。スギなどの木の純粋な“汗”なのだ。
この「樹水」、毎年、アカ切れに悩まされた木材作業員が、手を浸すと、まったく手荒れしなくなったという。
水の活性度(クラスター度)を測定すると酸化還元電位は、東京の水道水が600mV以上。市販アルカリイオン水が約450mV。それに対して「樹水」は200〜250mVだ。
酸化還元電位の値が少ないほど水のクラスター(塊)が小さく、抗菌作用など活性度が高いのです」と伊藤さんは言う。
「樹水」は皮膚への浸透性に優れ、保水効果も高いため、化粧水やアトピー治療など多様な用途が期待できるという。
さらに、「芋焼酎の水割にすると、芋のにおいが消えて、まろやかで驚くほどうまい。まず悪酔いしない。御飯を炊いてもうまい。」(伊藤さん)という。

こ、このスットコドッコイ……
あのね。木材を加工したら何かが出てきた。手に塗ってみたら手荒れを防止できた。その状況でやることは、そういうニセ科学的な分析をすることじゃなくて「化学」による分析でしょ。水溶液に何が溶けているのかを特定することでしょ。乾燥機それ自体の性能も疑っちゃうよこんなこと言われたら。
んでこの作者の以前の記事も見てみたんですよ。そしたらね。環境サヨク界のスタパ斉藤0.5倍みたいな感じでした。具体的に言うと、騙されやすくて、のせられやすくて、一度惚れたら恋は盲目状態になって、世間を煽る文章を書くのが割とうまい。
ただスタパ様はですね、自腹多かったりとか騙されたぜこんちくしょーっ!って言い出したりとか恋は盲目でした俺とかわりと冷静になる良いところがあるんですが、この船瀬俊介という方はそれがない感じ。あと科学的な常識のバックグラウンドが全然ない。
「ひいきのひきたおし」ってのを地でいってますな。なんでこうSAFETY JAPANは変な記事が多いんだろうか。日経にもサイエンスがわかる方いっぱいいると思うので早急に対処していただきたい。