私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

月花Remains1,2

並。
主に本編終了後の生存脇役キャラクタについて、エンディングを用意してある本。多分これで全部。凡庸なシリーズだった。
ライトノベル板で「とてもではないがおすすめしないシリーズ」に挙げられるだけの事はある。未読でけなすのもどうかと思って読んでみたが、やっぱり時間の無駄であった。
日本語表現が微妙に引っかかり、設定がベタで、心を揺さぶろうと言う仕掛けがほぼ全て流血で、みえみえのハッピーエンド。読んでてさほど楽しくないのに、怒り狂ってこきおろすほど悪くもないから大してネタにもできないのだ。味を付けない蒟蒻を食っている感じである。
しかし、細かく考えてみても私が「あーはいはい量産型ライトノベルですねー」と無感動になってしまう理由は不明だ。日本語が下手でも心に響く小説はある。ベタな設定の小説でも楽しいものはある。ひたすら流血描写でも燃える小説はある。
設定厨くさい文章とご都合主義な設定の相乗効果かな。が、俺様は本を楽しむ達人(激しく自称)、それぐらいの瑕疵で楽しめなくなることはめったにないのだが…
考えるだけ時間が無駄なので、分析は専門家にまかせよう。読者のすることじゃないや。編集さんじゃないんだから、私は。