私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

もしも、あたったら。

宝くじを買うというのは冷静に期待値で考えればまったくもって愚行なのだが、それでもたまに買ってしまう。
たぶん、「もしもあたったら」って妄想する時間が楽しいからだと思う。その妄想の時間に、数千円払っているのだ。
地味に暮らせば一生食うに困らないほどの金額が当たったら、私はいったいどうするだろう。
仕事は辞めるかな?でも今、仕事は楽しいから、続けてしまうと思う。人生に仕事は必要だ。人間関係も、心の満足もストレスも、みんな仕事が与えてくれる。
会社まで乗り換え無しの電車一本でいけるところで、なるたけ大きな図書館のある町へ引っ越そう。そこで今の倍ぐらいの面積の部屋に住もう。できれば小さな一戸建てで行きたいな。夜中に気兼ねなく音楽の聴けるように。
まず壁を本棚で埋め尽くして、今の蔵書を全部飾る。そして好きなだけ本を買う。
40インチとかでかいテレビを2台並べてPCモニタにする。
PCはまあそんなにお金のかかる物でもないけど、今のセットにモバイルを一つ追加するぐらいで良いかな。
音楽はまあ、高めのミニコンポ程度で。抜群に良いオーディオセット買うぐらいならその金をコンサート行くのに使う方が実演家のためになるわけだし。
車は…いらないや。タクシーに乗る方が楽だし。金があるなら好きなだけタクシーを呼べる。バイクはまあ今ので満足してる。
寝具、ベッドは高級品に換えよう。
キッチンはちゃんと統一感のある道具でそろえてしまおう。今のを全部捨てて。食器洗い機も入れよう。
ドラム式の洗濯乾燥機も欲しいな。
あれ、ぼくの欲望はせいぜいこの程度か…家を除けば今にでも達成できる程度のものだな。節約とかこの先のこととか考えるから消費しないだけの話だ。
やっぱ家だなあ。
船に手を出せば3億円ぐらいすぱっとなくせるのだが、海にあまり欲がないのだよね。