私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

最低のライトノベル

私が今まで読んだ中で最低のライトノベルを挙げます。もっと最低なのを知っている、という方は教えてください。

最低な小説、って何でしょうね。例えば原作者が脳みそ垂れ流してるだけのひとりよがりが駄目だ、というなら米田淳一が最適でしょう。

プリンセス・プラスティック―母なる無へ (講談社ノベルス)

プリンセス・プラスティック―母なる無へ (講談社ノベルス)

でもこれは、読めなくはないし、べつにつまらなくはありません。ひとりよがっているのを一緒に楽しむ作品です。病気の世界へようこそ。
考証が駄目な小説はかなり萎えますが、ある次元を突破するともう笑えます。たとえば黒豹シリーズとか。ボンドカーみたいな凄い車が出てきたりするんですが、そのドリーム後付設定たるや物理法則を説明なしに軽く突破していたりします。*1笑えちゃ最低ではないですね。

最低だけど最高なものもあります。それは激突カンフーファイター。

これは「最低♥」という感じですね。[これはひどいwww]*2がつきます。撲殺天使ドクロちゃんと同じライン。ぜひ読んでください。HAHAHA!

あかほりさとるの作品群やそのフォロワー*3はまあひどいですが、まったくもって「最低」の基準に達していません。ちゃんと自分の心を中学生に設定すれば読めます。正しく時間つぶしは可能です。読んだあとで激怒したりできませんし、絶望的な脱力感にとらわれたりはしません。

単純にへたくそなのだとこんなのもあります。これは最近読んだ中で一番つまらなかった。
http://d.hatena.ne.jp/Francis/20051204
また海法紀光の初期のノベライズ作品を読んで「攻略本読んだ方がまし」と思ったことはあります。どの作品かは忘れました。

でも下手なだけではまだまだ甘い。下手であり、なおかつストーリーが駄目で、怒りを覚えるか膝からへなへなと力が抜けなければなりません。私は以下の本を中古で買ったり図書館で借りて読んだのですが、これを新品で買ってしまった人の怒りは想像もつきません。
その心に残る最低ライトノベルは二つ。「VISITOR」「エフ・エス」です。

VISITOR (電撃文庫)

VISITOR (電撃文庫)

これは、凄いです。もうめちゃくちゃです。文章がひどいです。そしてストーリー展開が最低にひどいです。世界設定も最低にひどいです。読み終わった時にぐったりすることは確実でしょう。
ぜひ読んでみてください。そして、こんなもんまだ序の口だと思った方は私にもっとひどいライトノベルを教えてくださいね。

*1:たとえば旋回機銃の射角

*2:最近リアルでも言ってしまう病気にかかっています私

*3:まぶらほ」などのいわゆる萌え作品を念頭に置いています