私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

エンジニアには手書きも必要だ

大学で研究室にいた時は必要なかったのだが、職業としてSEやプログラマをやっているとどうしても手書きで文字や図を書き、他人に見せる必要が出てくる。

  • ホワイトボードで打ち合わせるとき。
  • 対面して説明するとき。
  • 情報処理試験で論述文を書くとき。
  • モニタの中のことにアレルギーのある方と会話するとき。

全てPCの中で完結するというわけにはいかないのだ。またその際、他人に読めない字で書いたり漢字が書けなかったりするとかなり恥ずかしい。
そういうわけで、ここ何年かは紙のノートを用意し、仕事で考えることを普段からぐりぐり手で書いたりしている。考える過程を全部書いちゃうのだ。幸い自分の頭はあまり回転が速くないので手で書いて間に合うし、思考に飛躍があったら飛躍があるって書いておけばいい。(躍の字は書けないのでIMEで変換→手で書く、を行う。漢字がまた一つ書けるようになる。)
ノートはリングノートとかルーズリーフとか無印良品の単行本風とか雑誌風とか色々試した挙句Campusノート*1に戻ってきた。やっぱり一番使いやすい。
筆記用具はDr.Grip*2やらMultiball*3やらPowerTank*4やら筆ペン*5やらサインペンやら使い捨て万年筆*6やら試して、結局消せないのが不便ということでシャープペンシルや鉛筆に戻ってきた。
シャープペンシルのお気に入りは今2本ある。一つはPilotのS3*7だ。何がすばらしいって書いていて芯がぶれる感覚がない。手持ちのシャープペンシルを3ミリぐらい芯を出して、消しゴムに押し当てて書くように動かしてみて欲しい。芯がカタカタ言うと思う。店頭で試してもっともそのぶれが少なくしっかりしていたのがS3だった。感動的。
もう一つは、STAEDTLERの"925 25-20"*8だ。これはまさに鉛筆2.0といった書き心地である。*9芯が戻せるからポケットに突っ込んでいても先端は鋭利なままで便利だし、太い芯を尖らせての書き味は0.5mmのシャープペンシルカリカリとした感触と違ってこれはこれでまた気持ちが良い。芯ホルダーのようにうっかりしたら芯が全部出そうな感じとも違って安心できる。芯削る手間がちょっと面倒くさいけど。
ずっとそうやってシャープペンシルを楽しんでいたのだが、最近一周回って鉛筆が楽しくなってきた。なんで小学生のときにこの魅力に気づかなかったのかと思う。使う鉛筆を一本だけに絞って、少し書いて考え事をしている最中に(手が空くので)ごりごりと削る。常に鋭い状態を保つ。みるみる短くなっていく。書いたら書いただけ短くなるというのが最近やけに楽しい。一本使い切るのが見えてくるとその分「仕事したー」とか「頭に入ったー」という気がする。
今削りまくっているのは百円ショップで買った適当な中国製の鉛筆と鉛筆削りだが、次の鉛筆はパーフェクトペンシル*10にしようかな。

*1:http://www.kokuyo.co.jp/stationery/campus/

*2:なんとなく手に合わない

*3:悪くない

*4:結構好き

*5:裏移りしなければ書き味が大好きなのだがするのが痛い

*6:どうしても手を真っ黒けにしてしまう

*7:http://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/s3/index.html

*8:http://www.staedtler.co.jp/products/01_writing/06-mechanical-pencil/index.html

*9:店頭で手に取ったらおしりを見てくれよ。というかできのわるいオヤジギャグでごめん

*10:http://www.nshcgj.jp/brands/faber-castell/premium/perfectUFO.htm