私は私だけのみかた

しかし真に利己的に行動することは尋常の知性では難しい。

生き抜くための数学入門

生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ)

生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ)

優。
算数ではない、数学の入門書。これが、高校一年生の時にあればなあ!
私のように、理系でも数学の単位落としまくってたようなやつにはもちろんおすすめだが、算数しかわからないド文系の人に特におすすめ。
「なんであいつらは話が簡潔じゃなくて言い切らないのか!男らしくねえ!」なんて勘違い、すっきりと晴れますよ。
数学というのは、考え方であり、考えの違う者同士が話しあうときの手続きでもある。そういうことが、この本を読むとわかる。「あいつらのぐだぐだ」は、必要があって話しているということも。
それを裏返すと、なんでこの国の就職活動では「コミュニケーション能力」なんてのが重視されるのかわかって悲しくなる。要は、「学校の勉強なんか役に立たない」というスタンスで人をずっととってきたために、会社側の「数学力」、もっというと「数学的会話能力」がどんどん下がってきていて、それを応募者に押しつけて高度な「前提条件を会話前に察知して動いてくれる超能力」を要求しているわけ。「グローバル人材」って「数学的会話能力を持つ人」だから、今会社に全然いなくて困ってるわけ。そういう馬鹿な会社がやるべきことは、数学の得意な学生を沢山とって、その宇宙人や異次元人みたいなやつらと頑張ってコンタクトすることで会社の数学的会話能力を磨くことなんだ。
そういう能力があれば、
http://togetter.com/li/412606
こんな事態は起こらないんだけどねえ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1324200
これなんか、数学は会話である、というのがとてもとてもよくわかるよね。